自然素材の家
我が家は、床材、建具、柱、階段にいたるまで地元で有名な杉を使用しました。無垢材に囲まれた空間は、木のぬくもりを感じられ、木目の美しさは眺めているだけで気持ちが安らぎますし、肌触りの良さも実感できています。また、素材の統一感が室内のまとまりを高めてくれています。特に肌が直接触れることの多い床は、肌触りの良さをより高めるために浮造りにしました。
浮造りとは、木材の加工方法の一つで、柔らかい部分を磨きながら削ぎ落として木目を浮き上がらせたものです。見た目の美しさが増すのはもちろん、肌触りの良さが高まります。年輪を凹凸で立体的にして足裏を心地よく刺激し、マッサージ効果が得られますし、子ども達の偏平足防止や滑り止めにもなり心と体を癒してくれるのです。
そして、壁には和紙塗壁を使用しました。暖かな肌触りとぬくもりを与えてくれ、それでいて十分な強度を保ってくれます。化学接着剤や化学塗料を全く使用していないので、とても体に優しい安全な壁材なのです。また、調湿機能にも優れているので、室内の水分が多いと吸収して、室内が乾燥していると水分を放出してくれ一年を通して室内を快適な空間へと導いてくれるのです。
これは日本の家屋に最も適した壁材であると言ってもいいのではないでしょうか。自然素材に囲まれた住まいは、室内の快適性が高められるだけでなく、そこで住む人の健康をしっかりと守ってくれるのです。
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