家作りの新しい形?リフォームとリノベーション
首都圏では若い世代を中心に中古住宅を購入する方が増えているといいます。その理由としては、深刻な住宅不足や地価の高騰、生活圏重視の住宅観なども大きく影響していますが、リフォームやリノベーションに対する評価が一般的に高くなっているように感じます。
首都圏の場合中古住宅や中古マンションは決して安い買い物ではありません。築30年以上の物件でも立地条件がよければ3000万円代〜ですので、郊外に一戸建てを購入するよりも高いのですが、実際には生活圏を重視してこうした物件を探している方も少なくありません。新築マンションは5000万円以上が一般的な地域であれば、「立地条件のよい場所に中古マンションを購入してリフォームしたほうがよい」という価値観は、ややファッション感覚な部分が多く選び方にはもっと慎重になるべき、と指摘する専門家も多くいます。
「建物よりも内装」というやや偏ったブームのようですが建物や外装よりも生活実態そのもの、ライフスタイルを重視したいというここ数年の価値観の変化なのかもしれません。
リノベーションやリフォームを成功させる為には、きちんとしたパートナー選びが欠かせません。ここ数年はブームということもあり、インテリアの延長線上にリノベーションを位置づけてしまっている方が多いのですが、きちんとした施工や構造条件を把握した上で設計が行えるような工務店などに依頼をしたほうが確実だといえます。本来必要であるはずの柱を取り除き構造上脆弱にしてしまうなど、施工後のトラブルも多いと言われています。建物そのものの強度が低いにもかかわらず高額な内装工事をしてしまい耐震性にかけるなど施工後のトラブルを避けるためにも、内装デザインより業者選びに時間をかける方がよいでしょう。