区画整理について
今回は土地の区画整理について考えたいと思います。
土地の区画整理とは分かりやすく説明してみましょう。
形の悪い曲がりくねった土地がたくさんあり、またそのような土地が集まった中に道がなかったり、あったとしても幅の小さい道しかない状態だとします。
この様では都市計画がしにくく、それらの土地の各所有者もその土地を利用することが非常に不便です。
そのような状態の時にその辺一帯の土地を整理し道を通して利便性をよくすることが区画整理なのです。
一見、利便性が良くなるのであれば良いことだと感じると思いますが、問題もあります。
土地の区画整理はその一帯の土地の所有者が同一で、特別建物などがもない場合は区画整理の話もスムーズに進むのですが、それぞれの土地の所有者は全て違ったり、既存の建物があったりすると話がなかなか前に進まなくなります。
とくにその土地で農業に従事している人などがいれば非常に厄介な問題になります。
土地の所有者が同一で、建物の建っていない大きな土地・地域と言うのは山の中など以外では普通なかなか考えられませんよね。
ではそのような状況の場合どうするのかと言うと土地を減歩という形で金銭のやり取りで土地を収用するのです。
土地そのものは減ってしまうわけですが道が広くなったり、交通の利便性が向上するため土地その物の評価価値、不動産価値が上がるわけです。
また公園や上下水道の整備なども行われるのでよりよい土地になります。
区画整理が終了してその土地を不動産売買に出す方も少なくありません。